制作風景は絵にならないのだけど

初音ミクに対するTBSの報道の仕方が納得いかない!」ってことですごく盛り上がっているようだけども。

まぁお昼のバラエティ番組だし、とりあえず面白い絵を拾いにいったのではないかと思う。
確かに映像は「初音ミク」をめぐる周辺とは相当ずれてはいたのだけども。
でも、「アイドルをプロデュース」とか「セッション」とか分かりやすいからなぁ。。。

ただ「萌え」を発端として、「オタク」から一般的な社会現象へ広がっていくのはよくあることなのだろうが、初音ミクについては好事家の趣味の領域をまだ出てないのが現状なのかと。

時代を経ればそれがプロフェッショナルなものに連動していくという期待はすごくあるが。
(マンガにしろアニメにしろ日本が独自性を誇れる文化なんて最初はそんなものだ)

「絵的に面白いか否か」だけど、・・・まぁDTMもそうだしプログラムとかもそうだし、いわゆるデスクワーク的なものっていうのは絵的にはつまらないよな。
スポーツとか歌手のライブパフォーマンスに比較すると「テレビ的に受けない」と考えられても仕方ないような。
ってか、ドラマとかの会社員のイメージって、契約がとれて喜んでいるかクライアントに土下座してるか居酒屋でグチを巻いているか深夜社内でぽつねんと残業しているかそんな図しかない気がする。
黙々とこなすような一人作業を絵的に映えるものにするのは結構困難なのだろう。

とはいうものの、極めて興味深いことに、ニコニコ動画では「ほげほげを描いてみました」みたいな創作過程そのものを「見世物」とする映像があったりするのだな。
しかもそれが結構な人気だったりするわけだし。

ニッチなリクエストに応えるにはおそらくマスよりニコニコ動画みたいなものが圧倒的に有利だし・・・ってか、テレビで「ほげほげを描いてみました」映像を15分とか流すのってまず認められないだろう・・・、そういったもの・・・マスが取り上げれないもの・・・を伝える編集技術みたいなものはニコニコとかのほうがより洗練されていくのだろうな、という気がする。
特定の興味・・・全ての人間は全部違う人間だということで何らかの特別を有する・・・にターゲティングするのがニコニコとかのほうが得意であるとすれば、今後人の深い興味はそういったものにシフトしていくのではないだろうか。

まぁテレビが圧倒的なアドバンテージを誇る「ダラ見」を如何に成立させるか?という課題は依然として残るのですが。
(それこそ今のテレビをテレビたらしめんとしているもの)