先鋭的な生き方について

地上の楽園北朝鮮への帰国も、80年代の「自由な生き方としての」フリーターも、当時は素晴らしい人生の選択と謳われていたわけで。

もし仮にそれがたとえ正しい生き方だとしても、先鋭的であるが故に「行き過ぎた部分」というの少なからずあるのではないかと思う。

「ウェブ時代をゆく」
この書籍は読んでないですけどね、ただね危うさみたいなものは感じるのですよ、なんとなくだけど。

梅田氏の「ウェブ時代をゆく」の最も重要なキーワードが私は、「けものみち」だと捉えた。けものみちとは、ウェブの力を利用して、個人が大組織に頼らず、自分の頭で考え自立した精神で変革の時代をサバイバルしていく人生の進路を表現した言葉である。「けものみち」という言葉は非常に梅田氏の思想を語る上で非常に有効なタームである。梅田氏があえて貫くオプティミズムは、徹底的に強い自立した個人を前提に出発している。強い自立した個人は、ウェブ時代においては従来の権威(学歴や大企業など)に所属しなくてもやっていけるし、下克上をも可能である。だから希望をもって誰も通ったことのない危険の多い道であろうが失敗をおそれず好きを貫き通してチャレンジし、フロンティア精神で自分の道を作っていけ!自分で仕事を作り変革の時代をサバイブしていきなさい、と梅田氏は読者を鼓舞する。私なんかは、やる気もあり、自立心旺盛な人間なので、梅田氏の鼓舞するような人生のあり方に多いに興奮するし、おもしれー!絶対梅田さんみたいな生き方をしてやるぜぃと思う。


あと引っかかるのはここ。

しかし、忘れてはならないのは、私や梅田氏みたいな人はまだまだ少ないということだ。

どうだろどうかね。
否が応でも「けものみち」を進まなければならない人達が沢山いるという悲観的状況を楽観的に言い換えているのが梅田氏なんじゃないの、って気はするのだけど。
まぁ自分の選択に愛があったほうがいいかな、という話。