90%を99%にすると一桁コストが変わってくる
まず、運用担当者の単価が安い。東京都が公表しているソフトウェア技術者の人件費によると、オペレータ平均単価は月90万円前後、運用管理者(現場リーダークラス)でさえ120万程度です。 大手SIerの上級SEが月150万円over、コンサルが200万overであることを考えると、その安価さが際立ちます。そして、単価の安さは給与の安さに直結します。
単価について思うのは、技術力がどうのこうのではなく、多分ITの受託ヒエラルキのどこに位置しているか?というのがポイントだと思う。
単純に外で仕事を請けることをしている限り、「価格競争」から逃れ得ないのは事実なわけで、ここから距離を置くのは相当困難だよね。
といいますか、
運用の仕事はボタンを押すことではない
ですが、今となっては違うんだなと感じています。「サービスとして提供する」という視点に立つと開発と運用なんてものを切り分けることに意味がないのです。むしろ運用ドリブンで開発が進む。大きな開発というのはもはや存在してくて、ちょっと大きな改善というぐらいの捉え方。
同意。
「切り分けずに運用及び開発を同時に回している企業」が現実に存在する以上、そういうところと比較するとやはりコストパフォーマンスや速度に見劣りが出る。
人も足りない、金も足りないというベンチャーとかだと、システム担当者(開発兼管理者)が一人しかいないのは結構よくある光景。
それでも大手SIerに比較して決して見劣りしないシステムパフォーマンス、
・・・いやシステムパフォーマンスが劣っていたとしてもだ、それでもビジネス条件を十分に満たしていると訳で(例えば、一か月に30分程度の停止であれば「ごめんなさい」の言葉で済んでしまうとか)、収支さえプラスであれば全くもって問題ない。
システムの稼働率90%から99%を目指すと一桁コストが変わってくるのだが、99%を追及することにより得られるビジネスメリットとそれにかかるコストについて正しく計算できてない企業が如何に多いか?とは思う。
システム運用担当ってそこを気付かせてくれる大事な存在なのだけどね。
システム運用ってITベンチャーからすればなかなか稀有な存在・・・プログラムは学生とか趣味でもやるけど、システム運用って業務にならないとなかなかする機会がないので・・・だと思うし、人材供給が実は足りてない気がするのだがそんなことないのかなぁ。
あとITILとか必要なの?
もうさ、そういう「標準準拠化競争」はインドのTCSとかに任せようよ。
作業自体が標準化されたところで後に残るのは価格競争なだけなわけだし、そういう国に勝てるはずがないんだしさぁ。