11/27の日経朝刊『システム開発 期間短縮』

11/27 の日経朝刊から。

システム開発 期間短縮 富士通 工程ごとに品質管理 NTTデータ 標準手順を共同利用 富士通NTTデータシステム開発の生産性を高める手法を相次ぎ導入する。富士通は日本と中国の拠点でソフト開発期間を最大で半減する技術を採用。NTTデータも開発手順の標準化によって2-3割短縮する。 富士通はソフト子会社で開発手順の抜本改革に取り組む。全工程を140に細分化し、各段階で品質や進捗状況を厳格に管理しながら流れ作業でソフトを作る。自動車工場の生産ラインで採用されている手法を応用する。 (やり直しを防ぎ生産性を向上) 海外の開発拠点にも同手法を順次広げる。第一弾として中国の開発拠点に導入し、あわせてSEの人員も現在の200人を2-3年で倍増させ開発能力を高める。自動車業界では車の企画から商品まで一貫して責任を持つ「主査」と呼ばれる統括者を置くが、富士通もこれにならい「主査制度」を導入する。 NTTデータはソフト開発用に数百種類のプログラムの「ひな型」を用意し、各プロジェクトで共同利用できるようにする。プロジェクト管理の手法も全社で統一し、開発期間を2-3割短縮することを目指す。システム障害を検出する技術も全社共通で利用し、生産性と品質を高める。

全くもって目新しさを感じないのですが、なんですかこれは。
「140の工程で品質管理」ってどう考えても負荷が上がるだろう。
主査はアーキテクトと理解すればいいのか?
ってか、やってることは異なるのに、自動車業界をモデルにする意味はあるのか?
NTTデータの「標準化」にしても、オレオレプログラムのDB化?そもそもプロジェクト管理って標準化されてなかったの?とかね。

こんなことやってて新興IT企業のASPとかに勝てるわけないじゃない。
何が期間短縮だよ。
そもそもソフトウェアのありよう・・・カスタムメイドからASPとかの流れに乗るような体制で考えなくてはならないのになぜ?

まぁ開発期間短縮ではなく、こっちを意識しているとすれば話は分かるのだけど。
「工事進行基準」、「原価」

ってかさ、「この10年間でSEの仕事がラクになったと思われる理由はなんですか?」というのをアンケートとってみたいなあ。

  1. 品質管理の徹底
  2. 開発手法の標準化
  3. IDEの発達
  4. PCのハイスペック化
  5. Webで技術系の記事が見つかるようになった
  6. オブジェクト指向言語の普及
  7. LL言語の普及
  8. オープンソースフレームワークの普及
  9. オープンソースのライブラリの普及
  10. イテレーティブな開発の導入
  11. 海外アウトソーシングの効率的な活用
  12. 派遣業界の充実