関心を持たない相手への説明

東洋経済佐藤優氏が「知の技法 出世の技法」というコラムをもっているのだが、
「関心を持たない相手にどう説明するか」という記事が面白かったよ。

以下、自分用メモ。

まず、相手に十分に真意が伝わらない場合、以下の3つが考えられるそうな。

1. 話のテーマに関心がない
2. 話のテーマへの知識がない
3. 話のテーマに偏見がある

で、1 の場合についての話だったのだけど、
例えば、居酒屋とかで使えそうなちょっとした小咄を入れて、「~のことなら相当細かいことまで知っている」という印象を与える。
その印象が自分を記憶付けさせるのに役立つ。

また、相手に話を聞くスイッチが入っているかどうかを見定める。
スイッチが入らなければ相手の記憶には全く残らない。
スイッチが入っていないときの説明は「聞いていない」という状況を招く。
もし政治家にそれを仕掛けると、

「俺がまだ関心を持っていない早いタイミングで、形式的な説明をして保険を掛けたな。小生意気な官僚だ、いつか報復してやろう」と思ってしまう。


2については相手の知識水準を図るのが必要。
非常に抽象的なテーマの依頼が来た場合はそれに対する問題意識が相当低いと考えた方がいい。

筆者のケースで言うと、「国際問題全般についてブリーフ(説明)してくれ」といった類の依頼である。まじめに新聞の国際面を読んで、国際政治や外交についての基礎知識があれば、こういうとんまな依頼はしない。