無料の話とか

天気のいい休日だけど、公開が近いので、ウチでだらだら仕事です。。。

とりあえず読んでみた。

バイキング式のレストランで給仕を待つ君たちへ
強者と弱者
バイキングが食べたいだって?お前金持ってるのか?

そのバイキング料理が見た目も一口目もおいしいけれども、実は毒入りのものが混ざっていたらどうするのか。
誇大な採用広告、投資という名の詐欺、「新しい生き方」という振り返ってみれば刹那的な時代風潮。。。
福本のマンガで「悪魔は優しい」という言葉があるのだが、沈没していった人たちが如何に多いか。

情報格差がもたらす断絶についての想像力がないのであれば、
5年前の自分と5年後の自分という時間的なもの以上の隔たりがあるととりあえず考えてみたら、とか。

これはあまり関係ないけど、なんかの本で読んだのだが、
無料が素晴らしい!公正だ!というわけではないのだよね。
供給価格が需要価格を圧倒的に下回るが、供給量が不足しており、それでいて市場的な価格調整が働かない場合、
それを得るための別のコストが発生しうることがある。
例えば、病院がどうしてあれほど混んでいるかというと、患者負担となる供給価格が医療制度によって抑えら得れているからであり、
それに対して供給量が圧倒的不足しているから。
こうなると時間コストが低い・・・まぁヒマな人達のほうが有利になる。
なぜなら並ぶ時間をとれるから。
多忙な人間であれば、自分の時間コストと比較した結果、この程度の症状なら病院に行かない、とかそういう判断になってしまう。
つまり、低価格の医療というものは価格コストを時間コストに転嫁させており、そういった意味では公正ではない。
社会主義国における配給制度の行列も同じ理屈で説明できる。
ってか、適正な医療制度って難しいよね。

あと、「知」が自らを救うか否かというのは、今の日本の現状に照らし合わせると、どうにも疑問だったりする。
「知」が救うのであれば、院卒の就職難という今のトレンドを説明できないから。