制作屋、サイト屋

Web業界の隅っこで働いてもう何年か経つけど、制作屋の動きとサイト屋の動きがなんとなく違うことにふと気付いた。

まぁ例えば会員募集をすることになって、「折角だからこの項目も聞いておこう」となって項目が簡単に追加してしまうのが制作屋の動き。
お客さんも喜ぶし。

サイト屋の動きはちょっと違ってくる。

「この属性をとることによって会員登録の障壁になるかならないか」が場合によっては大激論になったり。

雑誌とかですごく凝ったサイトが高い評価を受けたりとかする・・・まぁ例えばFlash複数人のサイト上の挙動が記録されてそれが際限されるとかよくあるやつ・・・のだけど、サイト屋ってのは多分あまりそういうのに興味を持たない。

サイト屋が興味を持つのはどうすればユーザが気持ちよく使えるか、とか、ナビゲーションが分かりやすくなるか、とか。

ユーザとクライアント企業のどちらがお客様か?という単純な違いな気もするけど。

で、発想の素晴らしさを生かしきれないサイトが世の中にはごろごろ転がっているのかと。
ユーザの満足度向上を継続的に考えるのに失敗する。
まぁ制作屋からしてみれば、「会員増にインセンティブがあるわけじゃなし、そこまで必死にはなれないよ」ってことなのだろうけど。

サイト屋もトレンドへの勘が鈍すぎると、本来のポテンシャルを生かせずに、どんどんこじんまりしてしまうものなのだけどね。
そもそも全てのサイトがマスとしてのアクセス増、会員増を目的としているわけじゃないしな。