報酬の多寡とか

「下請けの労働生産性は元請けの6割」,IPAが情報処理産業経営実態調査報告書を公開

身も蓋もない言い方をしてしまえば、生産性って「報酬の多寡」にしか過ぎないということか。

報酬を増やしていくには希少性を上げていくしかないのだけど、
「技術力を上げれば稀少性が上がる」みたいに考えている中小企業が多いのではないかと思うと、なんだか辟易する。

前も書いたけど、
「ウチは技術力があります」
というのは誰でも言えるから、それは売りにも何もならない。
本当に技術力があるのであれば、セミナーなり本を書くなりオープンソースなりちゃんと世の中に提案できる形・・・それなりにパッケージングしていかなければいけないんじゃないの?とは思う。

資格とかはあまりよくないよなぁ、とか。
時間をかけて勉強すれば取得できるものにあまり価値はないんじゃないの?

顧客満足度の高さを売りにする・・・土日も休んで間に合わせますよ!とか・・・しても、複製可能なスキームでなければあまり意味はないよね、とか。

似たようなことはここでも書きましたが。
一見さんお断りとか

そもそもSIerって、新規顧客開拓に注ぐべき力を現在顧客の満足度向上に注いでいるんじゃないの? 商品開発、販路拡大というリスクを負わず、ローリスクローリターンの自転車操業。 技術力なんて実はクライアントへの受けはあまり高くなくて、それよりも「なんとかしてくれる度」としての信頼性が重く見られる業界なので。 だから、本当は外部化及び再販化という意味でのパッケージングの力を磨かなければ、クライアントを囲い込んでいたつもりがクライアントの報酬に囲まれ続けている、というよくある状況に陥るだけなのだが。


SIerの御用聞き文化はどうにかしたほうがいいんじゃないの?とは思う。
沢山動いて沢山汗をかけばそれで満足という人があまりに多すぎるのかしら。