朝生の貧困特集とか

朝生の貧困特集観たよ。最後まで。
結構興味深かった。

個人的には反貧困の人に共感を覚えることが多かった。
ただ、貧困の解消を企業任せにするのは、企業が利益追求集団である以上、まぁムリだろうな、と。
今の色んな仕組みだと企業にはあまりインセンティブないじゃん。
あと、貧困を固定化する仕事って社会的意義ねーよなぁ、とか。

なんでもかんでも国頼みはどうなのよ?みたいな意見もあるだろうけど、
自分が病気とかで働けなくなる可能性とかを考えると、最後の最後は国に頼るしかないんじゃないの、とは思う。

「スキルを身に付けて自分自身で成長していくしかない」みたいな話題がすぐに出てくるのだけど、
その部分からあぶれた人をどう救うのか?ということを出発点にすべきであり、それについての真摯な議論にはあまりなってないのが気にはなった。
「国には財源がないからムリです」じゃなくて、「貧困をなくす為にありとあらゆる努力をします」というところから始めないとダメなんじゃないかと。

民間の営業とかの仕事であれば、例えば、クライアントに向かって「時間がないからできません」っていうのは禁句だ、と叩き込まれるよね。
「人を増やせばできます」「納期を伸ばしてくれればできます」「機能を削ってくれればできます」というように、「実現する為にはどうすればいのか?」ということが要求される。

仮に「スキルがあれば救われる」のであれば、そのスキルを定義して、義務教育でもなんでもいいから、国民全員に無理やり叩き込めばいいじゃん、とは思うけど。
読み書き計算+スキルだ。
ってかさ、これ幻想だろ。
自由市場経済である以上、価格は稀少性によってのみ決定付けられるので、仮に国民全員が何らかのスキル・・・例えば、Word、Excelができるようになったとしても、雇用のルールが現状のままだと、状況は別にかわんねーだろ、とは思う。