世代論とか

不甲斐ない同世代について

たぶん理屈としては資源の再配分を主張するよりも、もうちょっと未来志向で多くの具体的困窮が救われる絵を描く必要があるんじゃないかな。なんだけどそれって「たまたま運の悪かった世代」的な自己規定ではブレイクスルーしなくて、今の景気動向をみると平成生まれくらいは就職活動で苦労しそうな気がするんだけど「日本はこのままじゃ駄目だし、昔の幻想にしがみついていたら駄目だ」くらい絶望した新世代が出てこないと、活路は見出せないかも知れない。


「いまどきの新卒は就職口があっていいなぁ」って世代の不遇をぼやいてはいるけど、深いところでは未来への絶望を抱いてるんじゃないのかな。
「永遠の好況」も「永遠の不況」もなく、変わることしか存在しないというのが今の個人的認識。

「弱者を救うだけではなく、自分自身の安全を守る為の社会保障制度を築きあげる」というようにしないと、なかなか国民には浸透しないと、どっかの北欧の大臣が言っていたような気がする。
ってかさ、リストラとかもあったわけだし、長期低迷期に痛みを受け入れたのは、別に就職氷河期世代だけじゃない気がするし。

「誰もが変化をきっかけに底へ落ちる可能性がある」
「企業には自分を滅ぼしてまで底への落下を防ぐ能力はないしインセンティブもない」

企業の救済能力には限界があると分かったのが「失われた10年」の教訓なんじゃないのかな。
「そこは包括的にフォローします」と宣言できるのは結局国しかないんじゃないの、とは思う。

まぁ確かに「機会の損失」は最も痛いものではあるけどね。実質的なリカバリーは不可能なわけだし。