自前主義、調達主義とか

ぼんやりと思ったこと。

プログラミングのジャンルと難易度(および Web プログラミング批判)
高度なWebアプリを作るのは単純なコンパイラを作るよりずっと難しい

Webアプリケーションについて思うのは、CRUD中心のサーバサイドのコーディングばかり続けていたら、そりゃあすぐに飽きてしまって、
「上流工程の設計だったり、もっとビジネスよりのことやらなきゃ!」みたいになるだろうよ。
本来であれば、サーバインフラやフロントサイド開発までやらないと、より高度で柔軟なことは出来ないはずなのだが、
多くのアプリケーション開発・・・例えば、傭兵エンジニアをかき集めて開発するような現場においては、そこの部分は役割が固定されていてぶった切られている気がする。
だから、個人的にはITエンジニアを長くやっていくのであれば、傭兵になることはあまりお勧めできない。

何に面白さを感じるか?ってのは人によって違うのだろうな。
おそらく関数型言語の再発見とかが一部では盛り上がっているのだろうけど、ARToolkitドーパミンが出ているような人々にその面白さが届くとは思えない。
電脳メガネ的未来の面白さが、新しいITビジネスの波に乗り遅れるな!とSaaSSaaS騒いでいる一群に届くとも思えない。

自前主義と(他者のフレームワークやライブラリを採用する)調達主義には微妙なところがあって、
過度な自前主義は調達主義に殺される
同時に過度な調達主義はエンジニアのモチベーションを殺す
とは思っている。
「作る楽しみ」がある程度見出せないとなかなかうまく機能しないんじゃないかな。
そもそも調達主義が完璧に機能するのは高いレイヤで丸投げする場合だけで、
ライブラリを導入したはいいが「こんなこともできないの?」って結局手作りになった事例も割とあるとは思う。

まあ当然自前主義にも長期間苦労して作ったものが既に存在して知り、疲労感だけ残るというのもあると思うのだけど。
そういった色々を経験してよい「プロの」エンジニアになるのかしら。

企業として重要なのは他社との比較優位を考慮しつつ、どこに強みを設定するか?ってことなのですかね。
コアは自前主義でもいいんだけど、そうでない部分は調達主義でいくのが一般的なのかと。
ってかそれって「選択と集中」。