ジェンダーとか

東洋経済橘木俊詔(「女女格差」著者)と上野千鶴子ジェンダーの人)の対談が載っていたのだけど、上野氏の言葉しか印象に残っとらん。

上野「これまでの経済学で格差や階級の問題を論ずる際の初期値はすなわち男性労働者だったからですね。女はまとめて差別されていたから、格差さえなかった、と。」


橘木「雇用機会均等法に合法的に対処するために、企業は総合職と一般職をつくったというのが私の理解です。」 上野「コース別人事ができた理由はその通りです。しかし、それは合法的にというより、むしろ脱法行為ではありませんか?コース別人事制度は、法の抜け穴として企業に採用された制度であり、そのおかげで企業は均等法の影響を受けずに済んだわけでしょう。コース別人事管理制度については、その後、訴訟が起きています。住友電工裁判の判決では、コース別人事そのものが不公正だという指摘をしています。 しかし、コース別人事管理制度は今でも大企業の7割に採用されています。コース転換はできても極めてハードルが高い。私は現場の人事担当者から、コース別制度は失敗だったという声を聞いています。なぜかといえば、能力差が不明なのに入社時にコースを決めてしまうため人事管理上、かえって非効率的だと。」


ちなみに「女女格差」という言葉は一説ではザ・アールの奥谷氏が使い始めたらしい。
彼女の強烈な自己責任論は、「過酷な苦労で何かを成し遂げた人はその努力を当然と思う」ってことなのだろうか。
橋本知事と一緒だな。