ワッセナー合意とか

なかなか寝れない。

賃金を下げれば失業率は下がる

こういった考えのモデルケースの一つがワッセナー合意を端としたオランダモデル(ポルダーモデル)なんだろうな。

オランダモデル

オランダ・モデルは「ポルダー(開拓地)・モデル」とも呼ばれ、パートタイムと常勤雇用との時間あたり賃金と社会保険の差をなくし、一種のワークシェアリングを全国的に行ったことで知られる。雇用を改善し、不況・失業を克服するために労、使、政府の代表が協議して、労働側、使用者側それぞれ不利な政策をも含む政策パッケージを作成し、これに労、使、政府の代表が合意して実行した。まさに三方一両損にみえて全体として得になる社会契約的政策パッケージであり、利己心にとらわれてかえって全員損をする囚人のジレンマを全員にとって利益になるプラス・サムゲームに転換する契約である。この政策は雇用を弾力化し、平均賃金を一時低下させて雇用を増やし景気を回復させたのだから、新古典派的・ピグー的雇用・景気対策であるが、それを労使合意のもとで行ったところに意義がある。著者が言うように雇用・賃金改革だけでなく同時に社会保障改革、規制緩和と総合的に行ったことも注目すべきである。それに環境政策NGO の活動に関してもオランダは先駆国であることが紹介されている。



70年代には失業率の低下に多いに貢献したというのが定説っぽいけど、
ただ今はもうあまり効果がないみたいだし、若干批判にされされているようだ。
労働生産性が下がったとか。

ちなみにこれは前も書いた気がするけど、
人件費を下げざるを得なくなった場合、
全員の給料を1割カットしてモチベーションを下げるよりも、
1割リストラして業務を続けたほうが生産性を維持できるからいいんだと。
まぁ今回の派遣の問題とはちょっと違うかもしれんけど。

賃金が下がれば失業率は減る・・・、でもそれの極端な形が要はワーキングプアなんだよね。
だからまぁなかなか難しいものだ。

ってか、個人的にはどうも順番は逆な気がして仕方ないんだよね。
供給過剰になり過当競争の末に賃金が下がるなら分かるんだけど。