「会社は毎日つぶれている」読了とか

双日の元CEOの人の本。
読み終わったけど、イマイチ。



内容は、社長心得集といったところか。
言っていることは間違っているとは思わないが、実務者が自分の経験ベースで述べている本なので、
どうしても語り口が狭くなる。

バッファローの話は面白かったけど。
バッファローの集団は最後尾の一番弱い一頭の最高速度に集団の速度を合わせているが、
その一頭が狩りでしとめられたとしても一顧だにせず、生き残った仲間が出せる最高速度に速度を上げるとか。
それに絡めて著者は社内の人員の淘汰は社長がやらなくてはならない、としていたり。

あと、社長の「一斉号令」はよくないよね、とか。
かつて著者の会社が膨大な不良債権を作り出してしまった理由も「海外連携を充実しよう」という一斉号令が出てしまったからであり、
各案件の採算性が十分に吟味されず、とにかく形が追及されてしまった結果じゃないの?とか。

自分自身は社長でもなんでもないので「そんなもんかね」って思うぐらいだけど。