「日本産業社会の『神話』」読了とか

読み終わった。結構流し読み。



サラリーの話が多かったけど。

チームワークを重視するのは欧米で、日本はむしろ個人主義
年功賃金や終身雇用は欧米も一緒。
米企業のサラリーはまず下がらない。査定による差も少ない。
日本の一般的企業のほうが査定に差をつけている。
ブルーカラーに査定を持ち込んでいるのはむしろ日本。
仕事への評価を数値化して効果があるのは、大きな権限を持った部長クラスに責任を押し付ける形か、バイトだけ。他は極めて困難。
出来高制は質への要求には向いていない。
日本人は会社への帰属意識はあまり高くない。というか醒めている。
欧米のホワイトカラーには残業という概念がないので、労働時間を比較するのは困難。

気になった引用。

まえもって充分にわからないならば、まえもってだれかに割り当てておくことは難しい。特定個人に割り当てできない以上、それをこなす人が出現すると、一見集団主義、チームワークの成果のように映じよう。もちろん、そうした個人のすぐれた働きは、見る目のある人には歴然とわかる。わかる以上、その働きに報酬を用意しなければならない。それが仕事をよく知る人の査定なのだ。 逆にいえば、他国はこうした問題や変化への対応を、やや大げさにいえば、生産ライン職場でみのがし検査職場にゆだねるから、個人主義だけの方式にみえる。逆に、一見集団主義にみえる日本職場は、むしろすぐれた個人の働きを認め、それに報酬を払っているのである。西欧の方式は作業を標準化し、標準化しにくい作業をこなすすぐれて個人の働きを、かえって封殺した方式といわねばなるまい。


あと組合の話とかあったなぁ。
まぁ一読してみればいいとは思う。