「ネトゲ廃人」読了とか

とりあえず読み終わった。
色々と思うことがあるようなないような。



内容はネトゲ廃人たちへのインタビューとネトゲ廃人先進国韓国のレポート。
ネトゲ廃人のインタビューは大体想像していた感じだけど、韓国の話は結構印象深かった。

2008年、OECD加盟国のなかで韓国の自殺率は一位になった。韓国の自殺率は10万人当たり21.5人で、OECD加盟国の平均(11.2人)の約2倍という高さだ。 「経済水準と幸福指数の落差です。韓国は産業では世界の上位にいる。しかし、幸福指数が49位ということは、それだけ幸福の質が低いということです。社会に満足できないから、ゲームに陥るのではないか。10年後の今になって、日本の自殺率の高さが納得できるようになった。日本も上位だけど、韓国も本当に自殺が増えた。


ゲーム中毒を直すためのキャンプがあるらしく、そこは親も参加させられるのだが、

「子どもたちは夜を徹して点数(経験値)を上げることを、重労働だという表現をするのです。では、なんでそんな重労働をわざわざゲームでやるのかというのを親に説明しても言葉ではわからない。大人が仕事をするように、そうやって達成感を子どもたちも得ているということをゲームを通じて、親に理解させる。親はそれを理解した上で、妥協案を作りなさいと指導しています」


ただ、ネットゲームだから奇異に映るかもしれないが、同じ中毒であれば、仕事中毒もあまり変わらないな、とふと思った。
何事もほどほどがいいのだろうけど、仕事のほうがより社会的コンセンサンスがとれている分なおさらタチが悪い。

でも、よりよい生活とは全ての中毒から無縁であることか?
それは一体何を守る為の生活で、そこで得られるものって一体なんなのだろう?とちょっとひねくれたことを考えてしまったけど。