売上を教えないメソッドとか

売上を教えないメソッドっていうのはたまに聞く。

どういうことかと言うと、
ある案件があったとして、その案件を幾らで請けているか?ということを
営業が制作の現場に教えなかったり、上司が部下に教えなかったり、
「額が低いとモチベーションが下がる」というのが主な理由だったりするのだけど、
これはまあ説得性があるし、実際にもそれなりの効果も上げるだろう。

でもだ、
金額が少なくとも請けているということは「やる意味」が少なからず存在しているということだし、その意味を説明するのに時間を割くべきかな、とは個人的には思う。
「なぜやるか?」をちゃんと共有する。
案件の意味を常に理解させるほうが長い目で見れば組織は育っていくような。
個々人が「会社の価値観」を理解していれば、細かいブレやムダがなくなっていくとは思うのだけど、どうなのかね。

ってか、
「やる意味」を説明できないことって本当はやる必要がないんだよ、きっと。

まぁ、
「この作業は幾らぐらいの市場価格」というのを理解し、
その理解の延長線上で「安い売上に対するネガティブな反応」ってのがあったりするんだが、
「価格というのは買ってくれる人がいて初めて成立するもの」
という相手ありきの視点を次の段階として獲得すべきだと思うのだよね。
価格が安いことに対してクレームをつけるのは、「プレッシャーをかける」という意味で若干の必要性がある。
ただ、相手ありきのもうちょっと広めの視点だと、「営業が売れないものを自分が売りに行くことは可能なのか?」「希望した価格で売れない理由は何か?会社のブランド力?市場の情勢?単なる営業のやる気不足?能力不足?じゃあ営業を変える?」って色んな想像が湧いてくるんじゃないのかね、とか。