「マーケティング脳 vs マネジメント脳」とか

読み終わった。まあまあ面白かった。
冷静な語り口なようでいて、意外と熱い気がする。



マネージメントは商品そのものを見ようとするが、マーケティングはその商品が消費者にどうカテゴライズされているか見ようとする、ってことらしい。
繰り返し言われるのは、「消費者の頭に新しいカテゴリーを作れ。ポジションを築け。ブランドの拡張はするな」とかとか。
とりあげられている例が偏っている気もするのだけど、まあそれはそうなのだろうな。

あと GoogleAppleは今色々やっているけど、それにはちょっと懐疑的だったみたい。
あまりあちこちに手を出すと、エンロンみたいになるんじゃないの、とか。

まとめてっぽい分かりやすい箇所があったので、自分用に抜粋してみる。

マーケティングの側の考えが取り上げられることはめったにない。 もちろん、マーケティングについては語られている。しかし、それはあくまでマネジメントの言葉によってだ。よりよい商品を開発しよう、フルラインナップを揃えよう、いっきに大ヒットを狙おう、市場の中央をターゲットにしよう、ひとつのブランドに全資源を集中させよう、才気をアピールしよう、永続的な成長を目指そう、生涯の顧客を持とう、割引券やセールで客を集めよう、常にイノベーションを図ろう、マルチメディアを活用しよう、そして何より、わかりやすい古い常識を判断の拠りどころにしようというように。 これらの考えはどれも、理にかなっている。ただマーケティングの理にはかなっていないというだけだ。



あとここで語られるマーケティング論って、広告よりPRを重視というか、割と長期戦略のものなのだよね。
「もっとじっくりやろうよ」と言いたいのだろうけど、最近は短期で成果を上げるプレッシャーが強いから、それも難しいのかしらね。