最近の日本のプログラマーの仕事とか
かつてのプログラマーの仕事って、がーっとそれこそ頭数で人間が集められて、SEの出した「かっちりした仕様書」に沿って、ひたすら実装アンドテストを繰り返すとか、どちらかと言えば、「単純なもの」と捉えられていた時代があったような気がする。
最近思うのだけど、なんかそういう「実装とテストだけしてればOK」みたいな古いイメージのプログラマーの仕事って日本にはもうないのではないか。
というのも、そういう仕事もあるにはあるが、前述したような「大量のプログラマーを集めて一気に作らせる」的なものは、オフショアというか海外に流れてしまっている気がする。
知人でフリーのPM的なことをやっている人もいるのだけど、そういう人にプログラマーいない?って聞くと、「実装って海外出しちゃってるんですよね〜。そういうのでもいいですか?」みたいな返事が戻ってくる。
そもそも「かっちりした仕様書」というものが存在すれば、それを海外に実装をお願いするのは容易だろう。
知人の話的には、例えばベトナムとかに出した場合、日本のPG一人月程度の価格で、ブリッジSE1人+PG2人ぐらいの費用でおさまると言う。
(この場合のブリッジSEの業務は仕様を書かず、翻訳メイン)
お金のことを考えると、オフショアを選択するのは至って合理的。
さて、そうなると、「日本のプログラマーは仕事が干上がって大変か?」となっている筈だけど・・・、いやぁ全くもってそうとは思えない。
最近、派遣会社経由で人を探すことがあって驚いたのだけど、10年ぐらい前と比較して価格が下がってない・・・、というか、その頃は「プログラマー派遣の安い価格帯」というのがあったのだけど、それが今はばっさりとなくなっている。
そんな感じで平均自体は上がっているのではないかと。
そもそも人が全然いない。
以前だったら、2、3人の候補はすぐに上がってきたのだけど、1〜2ヶ月待って、やっと1人見つかるとか、ほいほいとは人が集まらない。
別の知人は「お金にモノを言わせて、ソーシャルゲーム屋がごっそり引っ張っていってるんだよ」とは言うんだけど、実際にはどうだろう。
或いはかつてプログラマーに流れていたようなコンピューターに強い人材が、同じくコンピューターを扱うということでWEBデザイナーとかに流れているとすれば。
古いイメージのプログラマーの仕事は日本からなくなったけど、それでもプログラマーを必要とする仕事は残っている。
「仕様がかっちりした仕事」は海外に出した方が合理的、とするならば、日本に残っているのは「仕様がかっちりしない仕事」ってことになる。
走りながら考える系と言いますか。
まぁ最近はそういうのが殆どなんだろうなぁ。