エリート育成とか
エリート育成
いわゆる育成(教育、スポーツも含め)には2つの側面があるが、
- 上位層を伸ばし、エリートを輩出する
- ボトムアップを促し、全体の質を上げる
スポーツについては「上位層を伸ばす」方針がしばしばとられ、これは何となく納得できる。
そもそもスポーツで生計を立てようとする場合、エリートの資質がないと困難だからだ。
ただ、教育についてはどうなのか。
そもそもエリートは必要とされているのか。
未踏事業
「未踏事業」は、ITを駆使してイノベーションを創出することのできる独創的なアイディアと技術を有するとともに、これらを活用する優れた能力を持つ、突出した若い人材を発掘・育成することを目的としています。
未踏事業は「エリートこそがイノベーションを起こす。エリート育成はそれを邁進させる」という発想に基づいている。
ところでどれほどの未踏出身者が大きなイノベーションを起こしているだろうか。
否、大きな成功を収めた起業がどれほどあるか。
日本国内の有名IT企業で未踏から生まれたものは?
というか、国がエリート育成を通じて、IT産業を伸ばす、という発想自体が滑稽なのかも。
IT産業を他の産業に置換すれば、そのおかしさに気付くだろう。
ところでイノベーションはどのように起こるのか
過去に読んだ本だが、
自動車産業の昭和史からイノベーションを紐解く本。
イノベーションなんて単語は一言も出てきませんが。
創発(イノベーション)に対する経営の計画性の効果を半分は肯定し、半分は否定している。
革新的な製品が生まれた時、現場では何が起こっていたか?を語る本。
モチベーションコントロールの重要性が記憶に残る。
この2冊を読んだ結果、イノベーションを起こすには、運を除外すれば「気合を持て!」という極めて雑な感想。
結果としての天才
オチとしては、結果天才だった、という話しかない気がする。
産業のエポックメーカーとなるようなエリート・・・天才を計画的に作れるというのはそうなかなかない。