SIer業界は別に危機感など抱いていない

IT業界不人気の理由は?
の続き。

結構も盛り上がっているらしいが。

IPAフォーラム2007で討論してきた
不人気というよりミスマッチ
IT業界のネガティブイメージ

このコメントのフォーマット最初に考えた奴誰よ
思ったのだけど、こういうコメントは書くのは止めにしないか。

「コメントがないと理解できない」というのであれば、「コメントがないと理解できないという人間をそもそもプログラマとして雇わない」ことが大事なんじゃないか。

「コメントがないと理解できない」層をベースに考えられてきたのが、(最近はちょっとずつ減ってはいるが)レガシーなシステム開発
そのような昔ながらのやり方を踏襲しているところも多いのだけど、そういうところって、技術の発展にともなう生産性向上の恩恵をちっとも受け入れることができてないんじゃない?という気がする。

その流れで、「入社時にITのスキルを問わないというのは、Googleのような企業の方針とは反対であるが、それですばらしいサービスを作ることができるのか」という質問が出たのだけど、「Googleの開発と日本のカスタムメイドなシステムを作るSIerの開発は違うもの。Googleはスモールチームで仕上げるが、日本は製造業的にラインを組んで仕上げるため、いろんな人材が必要になる。」とのこと。単に効率の悪いシステム開発をしているということではないかと思ったのだが、どうなのでしょう。使っている言語も違うだろうし、一概には比べられないかな。


日本のSIerは官からの受託が中心となることが多く、生産性に対してあまりシビアな要求をされてこなかったのだと思う。
時間と予算に余裕のある金持ち相手の商売が中心ならね。

そもそも、問題となっている討論会の企業側の発言にしてもあまりに眠すぎて、「危機感を持って発言している」ようにも全く見えないのだよ。
彼らのビジネススキーム自体が、技術的に優秀な人材を必要としないのであればそれはそれでもういいじゃないか。

不人気になった理由は、頭のよさでレバレッジをきかせられると考えられていたけど、実は単なる体力勝負の側面が大きいとバレたから。


ムリに情報系から人を採用する必要はないだろう、とは思う。

大手SIerに対しても、「システム製造業の大元」と考えるのではなく、「システム受託代理店」と考えた方がすっきりハマるのではないか、という気すらするが。
受注のスキームを維持し、そこに対して高い能力を発揮できる人間こそ重要。