書籍『年収4000万にこだわる理由』

あまりにヒマだったので買って読んでみた。
まぁ一時間もあれば読める内容。

分かりやすい・・・、というかある種の女性の思考パターンのステレオモデル。

「年収4000万以下の男は問題外」
「ブサイクは生きる価値なし」

この強烈な本音の理由。

「男が女より年収が低いと男女関係はうまくいかない」
「自分をよく見せる行為をしない女性は女性ではない」

まあ・・・ねぇ。
決めるのもめんどくさくねぇか?とは思うけど。それは自分が男だからか。

まあ、歳をとればとるほど、多様な可能性を認めて検証を行おうのが億劫・・・そんなものに時間を費やしたくなくなるのだろうな。

さとう玉緒が『電車男』について語っていた記事。

オタクを愛せる女、愛せない女

20代の頃は、エルメスさんじゃないけれど、「オタクもいいかな?」って思った時期もあったんです。オタクというか、繊細すぎてネガティブな人。暗すぎて、あまり上手に笑えないような……。「ああ、この人に笑ってもらいたい!」って思っちゃったりして。それで少しがんばって献身的になるんですけど、まあ、すぐ飽きちゃうんですね。最後は「バカじゃないの!?」と気付いてしまって恋が終わる(苦笑)。たぶん、あの頃は「オタクも愛せる私って素敵」なんて思っていたんでしょうね。間違ってました、私。今ならはっきり言えます。キモいものはキモいんです! 「萌え~」ですって!? もう一回、言わせてください。キモい!


ただ、「どうでもよくね、そんなの気にしたことないぜ」みたいに考えている人のほうがおそらく幸福度は高いのは事実なのだろうが。


個人的には西川のような計算で人生を測る人・・・人生には意味ではなく測量可能な価値が存在すると考える人って不条理な状況に衝突するとカルトとかにころっと倒れちゃうんじゃないの?とか思ってるのだが、芸能界に足を突っ込んだおかげでそこの部分はバランスが取れているようだ。
というか、その過渡期にいる為か、この本自体、「価値」と「意味」が混然としている感じなのだよね。。。
まぁ人生なんて死ぬまで過渡期なのだし、だからこそ我々は走りながら撃ち続けるしかないのだけども。

西川は保守的な女性なのだよね。
人生には価値があると考える一方で、「価値って何よ?」みたいな人が増えてきているのも事実。
ステータスシンボルとしてのクルマが売れなくなってきたり、経済合理性を考えて一生賃貸派みたいな人が若年層ではむしろ多いわけだし。

この本を読んでウンザリした人は解毒剤として『紀香魂』とかいいかもしんないね。
読んだことないけど。