国士

東洋経済朝日新聞編集委員の人が守屋前次官の逮捕について興味深い記事を書いていた。

こうした人脈に加えて、守屋前次官の「国士」的資質も、防衛庁内での影響力を高めた原因だろう。守屋前次官は、米軍普天間飛行場の移転を含む在日米軍の再編問題などで「米国の言いなりでは駄目だ」「高度な装備と優秀な人材を持つ自衛隊にふさわしい地位を占めるべきだ」などと主張。「発言する防衛庁・省」を訴えた。 そうした守屋前次官の姿勢が、かねて「三流官庁」との意識が強かった防衛庁・省での求心力につながった。こうして、守屋前次官が公然と自衛隊倫理規範に反して業者の接待を受け続けていても、批判ができない雰囲気が醸成されていったのである。


中略するが、かつての大蔵省には「国士」官僚が多かったと言い、彼らは財界や業界を説いて回るうちに接待疑惑に巻き込まれ更迭されたという。

「国士」官僚は、威勢のよい発言をするけれども、民主的な手続きを軽視し、接待に巻き込まれがちなのである。

大蔵省接待ってことはノーパンしゃぶしゃぶか。
いやぁホントかどうかわからんが、ノーパンちら見しながら、天下国家を語り合うのかなぁ。
恥ずかしい性癖まで見せ合って初めてお互いの深い信頼を得られるのか。
いかにもアジア的発想というか、ホモソーシャル

そういえば、この間焼肉食いに行った時、隣のリーマン二人連れが「タイの女はいいぞぉ」みたいな話をしていた。
会社では偉いんだろうなぁ、ああいうおっさんも。
なんかエロ動画サイトが人気あるのもよく分かる。

まぁそれはいいのだが。

「大いなる理想の為には多少の不正も止むを得ない」っていうのは、まぁよくある話だよね。
最初っから不正があることを認めてしまえば、そりゃあずぶずぶ嵌っていくだろうと。

経営者には「国士」っぽい人が沢山いるわけだけど、だからこそまぁ諌言を行う人間が必要なわけで。
ベンチャーの経営者に限っても、「真の不確実性」に突っ込んで利をとろうとする人々だから、過剰さがなければそもそも起業なんかできないわけですよ。
昔の奉公武士は主君の暴走に対して切腹覚悟で進言したとかいうけど、・・・まぁそこまではやらなくてもさ、耳の痛いことを言ってくれる人がいなければ、その会社は社長の人間性の規模を超えて成長はし難いわけでしょうな、やっぱり。

まぁそこから逃げてしまうというのも手ではあるけれど、起業するとか大企業とかならともかく、逃げた先もベンチャーであればあんまり変わらないわけだし、であればその場に留まり続けてモノを言い続けたほうがうまくいく可能性が高いのかなぁ、というのが最近の結論。

ただし、経営者の考え方と方向性が全然違うと話にならんけどね。