イス取りゲームとか

醜悪だった「朝生 新しい貧困特集」

観覧者から権力側の人間と批判はされていたが、堀紘一自民党世耕弘成議員の方がまだまともなことを言っているように聞こえた。限られた椅子の奪い合いゲームの話をして世代間対立の話するより、どうやって椅子の数を増やすかという話をするのがよほど重要なのではないか?


悲観的かもしれんが、イスが倍になっても、雇用のルールや国のケアなどがない以上、貧困は生産されると思う。
最近になって長期的な人材確保の方向へ企業が「やや」舵を切っているのは、優れた社員を確保し競争力を向上させることがインセンティブになっているのであって、貧困層の救済が目的になっている訳ではない。
(まぁ志の高い経営者もいますが、それって個人的な資質だからなぁ。。。)

成長路線による貧困問題解決というのは、どうも「オレのこと信じて黙ってついてきてほしい」と同じ匂いがする。
卑近な例になってしまうが、年収1000万が2000万になったところで、市場価格150円のカップラーメンを300円で買う奴はいないと思うのだが。
つまり、ヒト、モノの価格は相場により決定され、稀少性が重要な要素であったりするので、買い手側の収入や利益の多寡はあまり関係がない気はする。
だから、経済成長により働き口が増えたとしてもワープアの解消にはならないかな、とも思ったりする。
なんというか、「人材の輸入」という手段があったりするので、日本人は人材不足でワープアはなくなりましたが、今度は移民のワープア化が問題になってます、とか。

そもそも、いま現在も仕事がないわけではないし、人手不足に悩んでいるところも沢山ある。
ただ、未経験な人材に社員教育を行い一人前に育てるよりかは、外の安いところに出したほうが効率がよかったり、未経験な人材を未経験で賃金が安いまま雇用できるのであれば、企業はそれを選択するだろう。
利益追求集団がそれを選択しない理由って何かあるのかしら?

あと、確かに田原の消費税増税に希少化するのはどうかしら?とも思ったけど、「国には余分なお金がない。どうする?」に対するきちんとした回答がないのもちょっと気にはなった。
配分の優先度を変えるか、税金を上げるか、ぐらいしかないんだけど。