早いことが価値の世界

今自分がいる業界は「早く開発できること」が絶対の価値になっている。
でも「早く作ってすごいね」というのはホメ言葉でもなんでもなく、いい加減にうんざりしてきているのだ。

よい小説家になりたいのならば、売文で才能をすり減らすのはやめろ、というのは誰の言葉か。
システム開発が才能だとは更々思わないが。

早く作れるのは当たり前だ。
ちょっとしたものだから。
そんな「ちょっとしたもの」を何十個と作り続けてもそこには何の価値もない。
誰でも作れるのが分かっているから「ちょっとしたもの」のわけだし。

というか一方で、時間をかけてしっかりと作ったものが高く評価され実際に高く買われていく。
同じ忙しくても、そういう世界で暮らしていくほうが全然幸せじゃないか?

いらいらすることが多い割には、将来の不安も増えていくだけだから、これ以上ここにいても仕方ない。