「関係は資本である」、ソーシャルキャピタル

2004/12/04号の週刊ダイヤモンドのコーチ・トゥエンティワンのソーシャルキャピタル指数の記事があった。

ソーシャルキャピタルって何かっていうと「人と人とのつながり」ってことで、


組織やチーム内における関係、信頼や協力に支えられた関係は、それそのものが資本である



と記事では書いてある。

かつての日本企業の強みではあったが、人材の流動化が激しくなるにつれ、下がってきている部分ですね。
「人と人との関係」はそれを明確に指し示すシンボル語に乏しかった為、軽く見られがちだったかも。「問題を分かりやすくする為に」こういう言葉って必要だったかもしれない。

記事ではこうも書いている。


会社が立ち上がり、少しずつ会社らしくなった頃に、決まって業績が低下しました。原因はいくつか考えられますが、いちばんの原因は最初の頃にあった信頼や協力関係が薄れたこと、それがエネルギー源であることに気がついていなかったことにあると思います。



そうそうそう。それだ。

10人位だと誰が何やってるかを十分に把握できる。会議も全員参加。
20人位だと会社帰りにまぁ皆でまだ飲みに行けるかなぁ。
50人位だとまだ忘年会とかで全員を一同に集められるかな。この頃だと全員参加の会議も不可能になる。
100人位だと会社に知らない人がどんどん出てくる。飲み会とか集いも部署単位。最初の頃の雰囲気とは明らかに異なってくるよね。

ここ で ARPE について触れたけど、少人数でも稼げるだけ稼ぐというの手っ取り早い。
が、「規模の力」及びその魅力というのも捨てがたいわけで、どう舵とりをしていくかが微妙なんだろうなぁ。

ちなみに 労働生産性 を考慮し、日本は平均的に人手がかかり過ぎているという推論にすると、もしかすると規模に溺れているだけなのが多いのかもしれない。
以前から「パレートの法則(2:8の法則)」を無批判に組織内の労働生産性を当てはめてしまうのは疑問なのだが、この場合はそのまんまになってしまうとか。

記事のまとめはこうなっている。


「関係は資本である」という認識を、最初から共有している必要があるのです。



そうだね。