新しい商売ではなく、新しい単語が必要

100億円のシステム受注につなげるんだ、ふーん。


アイデンティティ管理システムの導入費用は、コンサルティングを含めて「約3000万から4000万円」(NRIの佐々木マネージャー)。今回の協力関係により、初年度で両社合計10億円程度の売り上げを目指す。ただし、10億円はアイデンティティ管理だけを切り出した数字。「システム全体の受注としてはこの10倍以上の売り上げが見込める」(末永常務執行役員)という。



というか3000万ってコンサル込みだとしても結構いい値段ですな。
今までの業界値段感からすれば「まあそこそこ普通」ではあるに違いないけど。
もしかするとIMSM取得もサポートしてくれるのかな。
ただ、経営陣へのインタビューだから仕方ないけど、この種のインタビューでいつも「お金」の話がばーんと前面に出てきてしまうのはどうにかならないかね。
事例が揃っていないだけかもしれませんが、もっとあるだろう色々、と思います。
(事例も結構気をつけなくてはいけないけどね、誇大多いし)

で、アイデンティティ管理ってユーザ管理をもうちょっと拡張させたものらしい。


アイデンティティ管理のメリットは、個別のユーザーが持つアクセス権限を可視化して、管理しやすくなること。人事異動で役職が変化した場合に、アクセスできるシステムや権限を変更するといった管理が簡単になる。またIDの消し忘れで退職したユーザーがシステムにアクセスできてしまうといった、セキュリティのトラブルを避けやすくなる。



個々のサブシステムが抱えるユーザ認可DBにアクセスして、自動的にデータ更新するってことなのかな。
それとも認可DBも自分のサブシステムで抱えるのかな。ログイン管理もするんだったら、そうしなきゃダメだな。
まぁ、個人的には「アイデンティティ管理」サブシステムの独立性がすごく高くなって、EclipseプラグインっぽくMicrokernel(アーキテクチャーパターン)になること期待。

実際にはもうちょっと色々あるんだろうけど・・・何気にこういう製品ってよく作りこまれているものだし・・・、商売を成功させる為には何よりまず新しい単語(概念)が必要だということを再認識しました。
よくいえば(SONYのウォークマンみたいに)市場を新しく作り出すってことですね。

で、軽快なJavaJavaの重厚さを批判するある意味政治的意味合いも強い本なのだけども、そこでは「エンタープライズドメイン(まぁ基幹とか業務系ってこと)へのオープンソースへの浸透」という図がある。

[ほとんどが私企業規格]
・データベース
・パーシステンス(永続化機構)
・ポータル
・セキュリティ
ディレクトリサービス
・メッセ―ジング

[オープンソースが強力に浸透]
アプリケーションサーバ
サーブレット
・Webサーバ
オペレーティングシステム

ユーザ管理とかセキュリティとかにフリーウェアが使用されるのはまだ少ない・・・OpenSSLとかSSHLDAPサービスとか他にも探せばあるだろうけれど、ユーザが使用するのには利便性がイマイチでなかなか浸透しきれていない気がする。
この場合のユーザっていっても「ユーザ=オペレータ」なわけで、彼らをその気にさせる為の工夫っていうのがもう一つ必要だけども。
ただ、どのタイミングでパンドラの箱がどんどん空いていくかだけで、どっちにしろ時間の問題か。

あと、AAAって言い方初めて知りました。
認証、認可、課金管理ですって。