質の低下、とはいうけれど

司法試験制度改革に関する暴論を読んで思ったのは、まぁ寡占的状況を謳歌している業界が参入障壁を上げたりして、自分達の利益を確保するっていうのはよくあることだよなぁ、って思ったわけで。
なんだかぴんときたのは以下の記述。
医者との比較の話なのだが、

専門外なのでよく知らないが、「質の確保」といったときにどのくらいの水準を想定すべきかについて、充分な議論はなされたのだろうか。すべての弁護士が「専門医」である必要はない。「かかりつけ弁護士」のような存在を想定して、それを念頭においた合格水準の設定をすることはできないのだろうか。
「質の低下」って確かに何をもって「質の低下」と定義するのかよく分からない。
あと司法研修制度って1年半ぐらいあるっぽいけど、なんだかちょっと長いよなぁ、って思ったり。

もし「質の低下」が問題となったとしても司法研修制度の充実のみがそれを救ってわけでもなく、医療業界でも「質の低下」が問題になったりするのだが(というか医療技術の高度化へのフォロー)、それをリカバリーするのは別にインターン制度の充実なんかではなく、医者になってからも切磋琢磨しろよ的な「認定医制度」だったりする。
システム開発だったら資格とか試験になるのかしら。
大体、医療業界とかSI業界に共通する重要な概念として、「日々勉強しなきゃ業界の進歩についていけねーだろー」っていうのがあったり。
司法業界でも「大学」とか研究機関が重視されると・・・先の2つの業界では医大や工学系大学が業界内でも重要な要素・・・もっと状況は変わってくるのだろうか。

というか、そもそも人材不足に対する世間の「切迫感」が足りないのか。
まぁ今のところ弁護士って普通に生活している限りは必要としないものだし。