中途半端なことを中途半端なまま堂々と開示

日経ダイヤモンド、2005/06/04号は「ニート特集」だったわけだが、そこの原孝氏のインタビューがなかなか興味深かった。
氏が日米の若者に「自分の長所」を書かせた時の話。
日本の若者は自分の短所は沢山書けるが、長所となると考え込んでしまうのに対し、米国の若者は「ギターで10曲弾けること」とかまぁ色んな事を具体的にたくさん描いてくるそうな。
で、氏が気付いたのは米国の若者の書く長所は、氏曰く「中途半端なもの」だそうな。
例えば、弁論大会で入選とか書いたとしても、全国大会レベルとかそういうのではなく、小学校のクラス討論で一位とか、その程度のことを堂々と書いてくるらしい。

この中途半端なことを中途半端なまま「堂々と」開示する能力というのは会社においても重要で・・・、成果主義での査定時に目標達成について言及したり、はたまた顧客に対して自社商品の優位性を主張するときに大事だったりする。

或いは、ベータ版という名の「未完成のシステム」が、堂々と公開されて多くの人に利用されたり。

確かに「中途半端を許さない」というのは日本製品の品質向上のバックボーンとなる精神的土壌であり、それはそれで大事だと思うが、リリースの速度とか途中で色々と変えられる融通さが重視される業界もあるのであろう。

で、この文章も中途半端にここで終わり。
どこかに続き書くかもしれないけど。