映像コンテンツのネット配信、で公平な市場の確保について

テレビ番組などの映像コンテンツのネット配信がいよいよ動き出してきたようです。
http://kojiru.jugem.cc/?eid=333
http://blog.sonet.ne.jp/horimemo/200507211

色々と思うことがあるけれども、

AmazonとかiTMSみたいに「ひとつひとつの課金は安くてもロングタームで儲けるよ」的な商売を仕掛けるところが出てくるのかな。
リアルタイム性の薄いものについてはそれで十分な気がするな。
コンテンツの種別によって課金スタイルは変わってくるだろうな。

テレビ局は地方局とかも考えると幾つか統廃合するのかな。
というか自分達の局の強みを生かして、「ニュース専門局」「スポーツニュース専門局」「アニメ専門局」みたいに色を出すのかな。
っていうか、番組制作は製作会社が行うだろうし、代理店的な位置付けになるんだろうね(今でもそうか)。

Winnyみたいな匿名P2Pネットワークがコンテンツ流通の主流にはなんないだろうね。
昨今のWinny騒動を考えると、発信者が特定できるっていうのが重要な要素だろうし、どうでもいいものはそういった経路で入手できるだろうけど、本当に欲しいものがそういったルートから入手できるかどうかは疑問。
「誰にも」管理しきれないネットワークは(ウイルスも含め)時として相当悪質なノイズが混じるものだし。
実名というか純粋な技術としてのP2Pっていうのもあると思うが、個人的にはP2Pだろうが、サーバ集中だろうが、そこにはあまり意味がない気がしたり。

最初はどこの局もおそるおそるなんだろうなぁ。
でもネット配信の課金の仕組みも出来ているわけだし、適切な市場価格もそのうちには設定されるだろうとは思う。

とここまで書いて、「結局、あんまし変わらないのかな」と思ったら、こんな記事を発見した。
http://elmundo.cocolognifty.com/elmundo/2005/07/post_00cc.html

情報の価値というものを冷静に見極めて、販路を開拓する必要がある。ネット配信だ、DVDだといっても、我々にとっては、要するに単なる販路である。我々は、もっとも効率の良い販路で情報を流通させれば、TV局を相手にするよりずっと経営が楽になるはずだ。とにかく、そのためには、販路の多様化が重要だ。
いや、ほんとね、その通り。
システム開発の世界でもいいアイディアって下請けにゴロゴロしているんだけども、営業が弱くて日の目を見ないものって沢山あるんだから。
コンテンツの供給が過当競争?
なんかねものすごい市場のミスマッチが発生している気がする。
そもそも今まで参入障壁があまりに高すぎた為(発信コストが高すぎる)、市場そのものが存在していなかったのではないだろうか。

加えて書くと、市場がシステムとして未成熟であるから、中抜きが発生する、とも考えられる。
実は第三者的な客観的評価が可能になれば、誰もがその評価基準を参考にすればいいのであり、力なき者には相当ツラい世界だろうが、中抜き・・・これってつまりは「信用」を確保する為のリスク分散装置であると思うのだが、それすらも相当低減できると思われる。

エウレカ
簡単な話だ。
SI業界の市場性についても色々と考えていたが、厳密な評価基準を用いることがその市場そのものの透明性、公平性、信頼性を保つことになるとは。