コープさっぽろのオープンソース戦略

日経ビジネス7/17号より。 安売り一辺倒から脱却し、価格設定の妙により売上を上げたコープさっぽろの記事が掲載されていた。

「きちんと現状分析しろ。労力が不足だったら、オープンにして外部の力に助けてもらえ」って話なのですが。

POSデータの取り扱いについて、

仕入れ担当者であるバイヤーの守備範囲も1人当たり700〜800品目に上がる場合がある。現実には、担当商品の販売データをいちいちチェックしている余裕などない。
ってことで、POSデータから価格を引き出すのは手間隙的に大変という話なのだったが、
POSデータを取引先に全面公開する
ということだった。 すると、取引先がPOSデータを分析して、「売れる価格」を提案してくれるとのこと。 専務理事の方曰く、
「コープに約60人いるバイヤーだけで分析するよりも取引先を巻き込んだ方が分析の精度が高まるに決まっている」
オープンソース戦略を地でいっているなぁ、と思ったり。

あとバイヤーがKKD(勘、経験、度胸)で価格決定をすることに対してこんな発言も。

「自分たちが価格を決める権限を持っていると錯覚しているけど、言っている価格に全く根拠がないんだ」
自分は全然別の業界だけどもなんだか思い当たりの多い言葉。