気付き

はてブより。

まぁ新卒君に多少の頭脳があればEvilなことはすぐ分かるはずですが
気付けるるのかな、果たして。 たまたま知識を得る機会があったり、誰かが気付かせてくれればラッキーなのだけども。

「個人の自由意志による決定が行える社会」の弱点って、無知によって発生しうる悲劇を共同体が防ぎきれないことじゃないのかな、と。

例えば、IT業界の話とかすると、一年前までテレビで流布されていたイメージってこんな感じで、 ドラマに見る「緊急対応」に対する一般的イメージ 第二話いっときやす。 業界の人間からすれば「結構インチキ」なんだろうけども、情報の収入源がテレビとマンガぐらいで、ネットでの情報収集も自分の興味あることだけだったり、親類や知人に業界に詳しい人間がいなければ、この誤解を見抜く術はないでしょうね。

大量人材採用に追記して書くと、

もう何年も前の話だけど、その当時自分のいた会社って大量雇用の技術に秀でていたというか、地方の専門学校、大学からの教授とコネクションをもっておいて、そこから新卒の大部分も確保していた。
当時の同僚曰く、「ゼミの教授から『お前の就職先決めてやったから行きなさい』みたいに言われたので入った」みたいに言っているので、なんというか教授や先生とのパイプライン持っている企業って強いよな、というか(まともに求人しても人が来ないからそうせざるを得ないという話もあるだろう)、学生からすればそこから逃れる術は不可能なんじゃないの、というか。 教授の就職斡旋=Evilってわけじゃなくて、Evilnな場合もあるってだけの話だから、就職斡旋そのものを否定するわけじゃない。 ただ外部から中小企業の実態を看過するのは困難な作業だし(たとえ倒産してもニュースにすらならない)、つーかね学生からしてみれば「就職先決まった。ラッキー」ぐらいいにしか思えないんじゃないんですかね。

結局は「気付きの問題」に集約するのであり、不可視の危険から身を守る術はないのだとも思う。 ワーキング・プアな親を持つ子ども 2

とはいえ、そういう子どもが「未来があるかもしれない」と思えるようなポイントは、いままで書いてきたなかでも散見されます。私自身が「未来があるかもしれない」と思ったポイントは、「高校に入れた」という部分でした。中学のときに、ボランティアで勉強の指導をしてくれていた歯科大生に、「施設にいるからといって、将来を悲観する必要はない。高校を出て、ちゃんと就職すれば、施設の外にいる人たちと何らかわりのない生活ができるんだよ」という、しごく当たり前の言葉をかけられました。けっきょく施設を出るまで、私はその言葉をリフレインのように繰り返し思い浮かべることになったのです。
この人も気付かせてくれる大人に出会えたからよかったのだよね、多分。