勝つとか負けるとか

よく考えてみると、「これが転機となったのでよい方向に働いたのだ」とか「この人に助けてもらったからうまくいったのだ」とかそういう思いはあるのだけども、「この人に勝ったから俺は競争社会に生き残ったのだ」なんて事は過去を振り返ってみても殆どない気がする。

「勝ち抜いてこそ成功をつかめる」というように自分を鼓舞させているウチはおそらく失敗する確率のほうが高くて、成功体験に乏しいからこういう意見になってしまうのかもしれないけど、成功している人々というのは、「普通に」そうなるべく振舞って行動しているのだろうな、と。 人より高みに至る人間がガツガツと他人を蹴落としているところなど見たことがない。

「勝ち組」「負け組」なんて言葉があり、企業対企業は結構分かりやすい形で目に映るけど、個々人のレベルではおそらく四つに組み合うことはない。 そもそも人は企業を移れるから。

まぁ個人的にはこの言葉大嫌いなんだけども。

ただ成功の機会を見極める嗅覚の鋭さをもって勝負とするのであれば、そこに競争はあるのかもしれないが。 何しろ機会なんてものはそうそう分かりやすい形で転がっていない。 (まぁせいぜい受験と就職活動ぐらいだよね。。。)