東洋経済1/13「雇用破壊」とかスキルとか
最近の経済誌は労働不安を煽るものが多いのだが、2007年の東洋経済一発目は「雇用破壊」というそのものズバリの特集だった。
案の定、WEについても記事があったし。
興味深かったこと。
- 労働基準監督官へのアンケートでWE導入に6割が反対(賛成は2割ぐらい)ということ。
問題のある現場を見てばかりいるからかな、やっぱし。 - ザ・アールの社長の過激発言が面白かった。
あの発言を読んじゃうとね、そりゃ皆反対するだろうなぁ。 - 2000年のILO調査だと、日本の労働時間はアメリカ、イギリス、フランスとかより全然多い。
でも最近は変わっているんじゃね、これ。 - 2006年、労働分配率はアメリカを下回ったらしい。
あと特集とは別に野口氏のコラムで「金持っている外資に日本企業じゃんじゃん買ってもらえばいいじゃん。日本企業の時価総額が低いのは、経営努力が足りないだけ」と書いてあったのが興味深かった。
ところで、
社員全員がホワイトカラーエグゼンプションの会社で働いてたことがあります
「どこでも通用するスキル」っていうのはすごく微妙で、確かに「他社でも生かせる経験」があるというのは否定しないが、「評価の軸」が会社ごとにバラバラだったりするから不思議なものだ。
ホワエグ社では、過度な能率アップ要求、過度に鋭い判断を求められます。
これは、もともとポテンシャルの高い人を、急速に成長させる一方で、
ポテンシャルの低い人を破壊してしまいます。
成長ってなんだろうね。
「ウチはそういうやりかたしないので」と一刀両断されてしまうことも多々あるわけだし。
以前も書いたけど、「成長」とか「スキル」なんてものは人材派遣屋の振りまいた幻想だと思うのですけどね。