システム開発はプロセスに金がかかるがそれは二の次だという温度差

とりあえずタイトルしか思いつかなかったが。

例えば、クライアントからしてみれば、「色んなサマリ処理や独自の決算処理に対応した業務システム」が欲しいだけなので、それは1人で作ろうが100人で作ろうが「どうだっていい話」である筈。
だから、「どういうプロセスでモノが作られるか?」というのは本質的な話ではないのだよね、おそらく。

いや、プロジェクトと名のつくものにおいて、よりよいものを効率よく作り出す為にプロセスが重要なのは「作り手の立場」からすれば常識といえば常識なのだけど。
でもプロセス論っていうのは、穿った言い方をすれば経験値をベースにしたノウハウ集でしかなくて(KKD)、そこに正解を求めようとするのも苦しいかなって気がする。

ところで「最も安全なプロセスはプロセス自体が存在しないこと」ということだよね、おそらく。
(「最も安全なシステム開発は何も開発しないことである」)
例えば、契約を度外視して、別クライアント向けに作ったシステムを使いまわして売ってしまうとか?
それを考えると、SIer業界全体で見れば、相当な数の「ムダ作業」が発生しているのかなぁ。
ただ「業務のキモ」はどうしても独自プロトコルになってしまうことが多いから、実際にはそれは個別に作り込んでいくしかないのだろうけども。

「プロセスに手間隙かかる」=>「売上の大きなプロジェクト」という図式は分かりやすいし見積もりの説明も行いやすいのだが、つまりは手間隙にしか価値がないとなると、そこから大きな利潤を拾いにいくのは限界があるのだろうな。
業務モデルに特化されたノウハウやセンスがそれ以外の付加価値として現れ出てくる感じなのかな。
でもって、それをやろうとするのであれば、システム開発ではダメでシステム「運用」開発になる必要はあるね、おそらく。