ROWE、ヘドロ

米国で進行するROWEという名の労働革命

最近、全米で大変な注目を集めているのが「ROWE革命」。「ROWE」はResults- Only Work Environment(完全結果志向の職場環境)の略で、アメリカの大手電機量販チェーンのBest Buyが2003年に導入を始め、電撃的な成功を記録しました。今年中には本社の社員4000人すべてが参加することになる予定です。これを導入すると、我々が現在持っている「仕事」のイメージが音を立てて崩れ去ってしまうはずです。ROWEの会社では、職場にいる必要はありません。タイムカードもないし、勤務時間帯も決まっていない。出席しなければならない会議もありません。携帯電話、PDA、パソコンなどの先端技術のおかげで、「事務所」はすべて自分のカバンの中に入ってしまうわけですから。


まずは「部下の出社時間を気にする上司」の根絶から

それがどういうことかを理解るための、格好の材料があります。それは、ROWEの創業者が唱える「ヘドロ(sludge)」というものです。Best Buyで使われる場合、ヘドロという言葉は特別な意味を持つのです。例えば、独りよがりな判断や嫉妬心などから発せされる、従業員にストレスを与える否定的、ネガティヴなコメント。これらはすべてヘドロと呼ばれます。「もう10時なのに君は出社したばかり?お気軽でいいねぇ」とか、「あなたのような子育中の母親は、正社員ではなくパートタイムに変えるべきだよ」といった発言は、典型的なヘドロです。

どうなんすかね、うまくいくのかいかないのか。

確かにまぁ「単に時間だけを指摘する」というのはあまり意味がないのは同意ですが・・・「ヘドロ」とここでは呼ばれてますが。
ただ、「その時間にいることを強いられる業務」っていうのはどうするのかなと思っていて。
例えば、クライアントが夜の8時すぎに連絡してくるとか、外部スタッフからの戻しが10時にならないとこないとか。

昔勤めていた会社でも「自分のペースで仕事をすることが許される人」「他人のペースを意識しなければならない人」がはっきり分かれていた気がします。
「自分のペースで仕事をすることが許される人」は「その時間にいることを強いられる業務」を他人に振っていたわけで、「他人のペースを意識しなければならない人」がどうすれば「その時間にいることを強いられる業務」から逃れられたかと言うと、同じことをやる・・・結局誰かに振るしかなかったと思う。

真の意味で時間の縛りから逃れるのであれば、定時後は会社の電話線を全て引っこ抜くぐらいの覚悟は必要なんじゃないかな。
というか、そういう強い意志は欲しいわけよ。
事実、工場とかだと、ノー残業デーとかは電気落としてしまうわけでしょ?

ただ、元の文章ではインフラの発達により場所と時間の強い紐付けはなくなった、とは指摘してますね。
会社と家庭という二つの軸は大きく隔たっていたものだと思うけど・・・そもそも活動拠点が異なるし・・・、もっと近くに感じろってことなのですかね。
昔っぽくなるのかな。「勤め人」って発想自体が近代でしょきっと。