『ウチのシステムはなぜ使えない』読了とか

読んだ。
けど、だいぶ物足りない。



結局はね、歩み寄りだと思うのだけどね、
そこへの方向性を示しているようにはなんとなく感じられないのだよ。
SEという人種の解説に終止している為なのか。

ところであとがき、

ただ、現在の日本の職場におけるSEのありようは、最前の形ではないかもしれない。SEはもう少し会社という枠組みを離れて、職能ギルドのような(徒弟制度的なそれではなく)緩やかな紐帯で仕事ができるといい。そして、仕事の品質をギルドが保証するのだ。そういう仕組みが適しているかもしれない。これは私の今後の研究課題である。



「SE独立論」的な話はよく聞くのだけど、
よく例えられる建築業界との決定的に異なる点って「データを除けば、システムの大部分を占めるソースコードやハードウェアは複製や再現が可能なものである」ということであり、
そういった何らかのプロダクトを中心に考えていくのであれば、
プロダクトを効率的に販売(利用)していく形式として、ギルドよりは会社組織のほうがベターかなと思ったりする。

それから失敗しないシステムを求めるのであれば、
開発時に消化しきれない要求リスクを運用時にも持ち込める仕組みを考えてみるのがいいかとは思うよ。