あだち充の『ショート・プログラム』とか

とりあえずこれ。
昔読んだのだけど、「近況」しか覚えてないのだが。



amazonのレビューを引用。

頭を飾る「近況」は中学時代のクラス会が舞台。和彦は4年ぶりに会うマドンナ的存在の女の子・亜沙子が中学時代にはスポーツ万能の同級生・年男ではなく編物好きの自分のほうに実は好意を寄せていたということに遅まきながら気づきます。当然読者は和彦と亜沙子の間にこれから新しい「出直しの物語」が始まることに期待を寄せます。 ですが結末ではこの期待はものの見事に肩透かしをくらいます。そして意外と心にしみる気の利いたオチが読者を待っているのです。


肩透かしというか、「別に」(だったかな?)というラストの台詞がものすごく印象的。
過ぎ去りし日は過ぎ去りし日でしかないし、
世の中には何年も前の思い出をぐいっと引きずり出して、その文脈の中で人生の今後をも決めてしまう・・・例えば、昔の恋人と元鞘に収まる人もいるのはいるんだが、大多数はこの主人公みたいな人生を送るのではないか。
なんというか古いアルバムは古いアルバムでしかない(H2O)というお話。
個人的には好きな話だけどね。