一皮むける経験とか

日経10/24の「人材育成と企業競争力」というコラムより。

中でも、私を含めた多くの研究者が注目しているのが、開発される人材能力に影響を与える、仕事経験の質に関し、仕事ごとに大きな違いがある点である。質の高い仕事経験とは、それを経験することで人材が大きく成長する、または学習の可能性が高い仕事経験のことである。神戸大学金井壽宏教授が「一皮むける経験(quantum leap experience)」と呼んでいるものことである。


で、実際に大企業の事業部長クラス(BU長)のキャリア開発について研究したらしいのだけど、

なかでも個々の仕事経験の能力開発効果(良質度)を見てみると、「小規模事業の経営」がBU長として必要な能力やスキルを最も効果的に学習できる仕事経験であり、他の経験はそれに比べて劣っていることがわかった。さらに「小規模の経営」がキャリアのどの時点で最も役に立つかの学習効果を計算したところ、最も役に立つのは、40歳代後半から50歳代前半で事業経営を経験した場合であり、それより前に経験しても効果は弱いこともわかった。 この結果が示しているのは、ある経験はそれまでに積み重ねられたものの上に蓄積することが重要なのであり、土台なしにやたらと経験させても効果が薄いということでもある。


だいぶ恣意的なものも入りそうな調査なんでなんともかんともだけど、
ってか、若い頃の話・・・古い記憶ほど遠くになってしまうものだし、
土台ってなんだろ、土台って。

でも「一皮むける経験」ってのは分かりやすい。
実際にやることでしか得られないものって多いし。