年功制の分析について

『Voice』(PHP出版)に掲載されていたのだが、高橋伸夫の日本型年功制の特徴を明確に述べていた。僕的にはほぼ同意。

1.賃金ではなく、次の仕事内容で報いる制度。
2.賃金制度は動機づけではなく、生活費を保障するという観点から設計されている。
3.ただし、四十代ともなると賃金の差は歴然としてくる。これは1であげている「次の仕事内容」に引き摺られた変わっている為。

高橋氏は成果主義への批判を続けており、社員のモチベーションを上げる為には、賃金ではなく「次の仕事」を報酬とすることが重要だと言っている。
・・・まぁ、ここ数年、成果主義が曲がり角に達しているのは明らかだと思う。
最近のトレンドは、成果主義への反省を踏まえた人事制度の見直しではないだろうか。

で、翻って思うのは派遣業界の危うさだ
10年、20年という長いスパンを考慮に入れて「次の仕事」を選択していかなければならないのだが、どこまでの人間がそれを実行出来ているのか。
自明のことであるが故に、あまり深く考える必要はないのかもしれないけど。