神が細部に宿らない

映画なんかは特にそうなんだけども、あれはカット一つ一つに製作者の意図があるものだ。
一瞬で流れてしまうようなシーンに幾日も時間をかけ、構図を隈なくチェックする。
写真とか絵画も更にそうだろう。
だからこそ神が細部に宿る。

翻ってプログラミングってどうなんだろう。
「使いやすいシステム」「安定したシステム」「拡張性のあるシステム」・・・、幾つかの視点があるかもしれないが、意味のないコードというものは存在せず・・・ってあったら誤動作するわけだし・・・、本来であればプロジェクトチームや担当者のこだわりというか思想が注がれているハズ・・・。
でも、現状は設計と実装の現場が切り離されていることもままあるから、「よくわかんないけど仕様にあるからとりあえずコード埋めておく」ってことも多いと思う。

だから、神が細部に宿らないのだ。

あと「こうすべきだ」という方法論とか思想って、もう何十年も前から素晴らしいものは幾つか出てきているのだけども、まるで根付いていない「一群」も間違いなく存在している。しかもその「一群」の占める割合は極めて大きい。

どこかでひたすら非効率な何かが大量生産されている気がしてなりません。