キャリア権

ここで知りましたが、キャリア権という考え方があるらしいです。

○  労働上の諸問題、とりわけ、激しい環境変化に対応するためには、個人の財産である職業経験による能力の蓄積に着目し、その能力蓄積の展開、すなわち、職業キャリアを保障することが一つの法理(キャリア権)として考えられる。
○  例えば、労働移動が活発化する中で、今後、長い職業人生の中で、必ず職務転換や転職・転社を経験せざるを得なくなるが、そうした場合においても、人々の職業キャリアが中断したり、ロスを生ずることなく、円滑に発展させる必要がある。さもないと、個々の労働者は勿論、使用者、さらには、社会全体も、職業能力の低下と人的資本の枯渇に直面することになりかねない。
○  こうした観点から、個々人の職業キャリアの準備・形成・発展を保障していくことは、個々人にとって一社の雇用保障を超えて、広い意味での雇用可能性(エンプロイアビリティ)を高めるとともに、企業や社会が経済社会環境の変化に対応し、発展する上で重要な意味をもつものと考えられる。


「個人の職務経歴、実績や能力開発内容等を共通用語記録」「能力パスポート」などなかなか刺激的な言葉が。
問題なのは、企業には「守秘事項」というのが存在しており、場合によっては個人のスキルと密接につながっていることがあります(どこそこのサービスを設計したのは自分だ!とか)。または「職務著作権」であったり。
そういった部分とどのように折り合いをつけるのか。