作ったら終わりの時代ではないし

日経システム構築の05/08月号が届いていた。
「今こそ見直す開発と運用の連携術」って特集だった。
運用が重要視されているのは時代の趨勢か何となく。

で、特集の内容についてだが、「開発」と「運用」のどちらに属するのか不明瞭な作業が発生しており、それがトラブルの原因になる、なんてことが書いてあった。
効率よく連携させる為には基本工程を以下の3段階で見直す必要があるらしい。

  1. 役割や責任の隙間を解消
  2. 情報を共有/維持する仕組みを創出
  3. システム化で強制
詳細な内容については雑誌のほうで確認すればいいのかな。
そんなにジックリと書かれてはいないけど。
といいますかね、開発方法論は巷に溢れているけれども、運用方法論はそれほどお目にかかる機会がないのが実情。
何度も書いているように「運用開発」の視点が今後の重要な要素とも思うし、これについて腰を据えて取り組むコンテンツ企画とかあってもいいよなぁ、なんて思ったり。

作ったら終わりの時代ではないし・・・と思ったのは、システムだけでなくて、それ以外の商売にしても継続した取引によりどのような利益を出していくか?ってほうに視点が移っているのが現状だよなぁ、と感じたので。
・・・っていうか、まぁそれってCRMなんだけども。

CRMの困難な部分は「即時売上につながらない営業活動」っていう点で広告などと近いものがあり、数値化するのが時として困難になりがちだということだ。
運用開発においても同様かしら
で、最近になってぼちぼち見直されている雰囲気の成果主義についてだが、「事前設定された数値化可能な領域のみ査定対象とする」という性質を持ったものであるならば、こういった部分とは折り合いが悪いよなぁ、って気がする。

それから思ったのですが、システムを提案しセールスする際の売り文句として、「標準的なアーキテクチャーを採用しているので、運用時に他のSI企業に乗り換えることも可能ですよ」ってこともあったり。
まぁこちらから提案しなくても、受注時にそういう条件(それに近い条件)をクライアントから付加されるケースは今後は増えるだろうなぁ。
つまりだ、「特化した仕様で否応なしに囲い込む」のではなく、「サービスそのものの質の高さで囲い込む」のが正しい姿だと思うのだけども、これって奇麗事かしら?