プライドという単語が出てくる職場はロクなもんじゃない

下請けのコントロールに彼らの職人的プライドを利用するでも似たようなことは書いたけども。

耐震データ偽造問題について、さっき見たNEWS23のその業界の設計士さん(確か)のコメント。
「建築の耐震データの検査はの仕組みは性善説によって成り立っていました。設計士にも設計士としての『プライド』がありますからね、(普通)間違ったデータは出さないですよ。ただ今回の事件がシステムを性悪説ベースに転換させることをうながすものになるかもしれない」
うろ覚えだけどこんな感じ。

ところでコメントをそのまま丸呑みすれば耐震データの検証で貰える額20万程度らしい。
ふむ。
あと契約書もあまり交わさないのか。
なんだかどこかの業界と似ているなぁ。
待遇がおざなりなところが。

で、金(売上)のことばかり言っている職場もロクなものじゃないと思うが、『プライド』という単語が出てくる職場もそれ以上にロクなものじゃないと思う。
その業界の人間が全員が全員誇りを持っているというわけじゃないと思うので、そういう「普通の」モチベーションの人々に対して『プライド』でプレッシャーかけて出てくるものって何なのよ、って気がします。

心楽しい無間地獄へからの引用ですが、

いろんなドサクサののち、システムは稼動する。ユーザーがプログラムを実務で使い始める。それを眺めるときのドキドキ感。それを見れば、新人の技術者は自分たちがやってきたことが「プログラム開発」でも「データベース開発」でもなく「業務開発」であったことに気づく。ソフトウエアの専門家がリアルな世界を変化させたことの静かで深い喜びがある。

全くもってその通り!なんだけども、開発スタッフの全員がその現場に立ち会えるわけではない。
多分その喜びを共有できないが故に『プライド』なんて単語で誤魔化している開発現場も多いのではないか?とか。

なんつーのか、給与も安いし、仕事にも満足な達成感を得られないってところで『プライド』という単語が出てくる気がするけどどんなもんだろうか。