技術沈下

ジェイコムの誤発注事件が話題になったりと、ここのところ、ソフトウェアの品質低下が問題になっている。
そもそも、ここ数年の動きとして、スケジュール>コスト>品質 という優先度設定を行ってきていたのは明らかであり、今まで顕在化していたリスクがぼちぼち発現してきただけでないか、とは思う。

・スケジュールを切り詰めろ
・コストを下げろ
・品質を維持しろ

こうなるとトリプルバインドだ。
結局何一つまともなものが出来ない気がする。

まぁ品質が低いのは実は今に始まった話ではないのだが。

現場の環境は賃金、労働時間ともに相変わらず劣悪だ。
そんなところで質が維持できるとは到底思えない。
効果的な開発手法とかテスト手法とか採用する前にもっとやることがあるのではないのだろうか。

ところでこれを担当したシステム会社はどうなるのだろうか。
日本のSIベンダーが技術沈下しているとすると、IT外資が本格的になだれ込んできたりするのだろうか。
一体、どこで道を間違えたのか。
終わりの始まりにならなければいいのだけども。