フリーランスは「手段」であり「目的」ではない

フリーランスのススメより。

どんどんフリーランスになればよいと思います。別に仕事を変える必要性はありません。立場が変わることが重要なんです。例えば、いまの会社を退社して、すぐに人月契約してもらうのも良いはずです。年収は増えますし、個人活動も自由にできます。会社としては様々な経費が削減できるはずです。
フリーランスとは自分の職業環境を豊かにする為の「手段」にしか過ぎず、「目的」ではないと思う。

フリーランスになれば年収が増えるのか?
フリーランスになれば個人活動が自由にできるのか?

結局、年収が増えて、個人活動が自由にできるように会社に働きかけたり、
そこに限界を感じれば、
それが出来るような会社に行けばいいだけの話だ。

実際の職域は各々が持つ人脈によりレイヤー化されている。
どういう職域レイヤーに所属するかは、
最近ではネットコミュニティの発展により、社外以外のものも増えてきたが、
そうでなければ勤めている企業の格に依存することが多いだろう。
そして、自分の所属する元々の職域レイヤーがあまり豊かなものでなければ、
フリーランスになったところでたかが知れているのではないか。

知識、ナレッジが蓄積されないという問題ですが、これは企業側にとって新しく出てきた常識です。専門知識は会社に属するものではなく、本来個人に所有権があるという常識を受け入れるべきだと思います。プロジェクトで契約をするということは、そのとき必要な専門知識を、そのときだけ借りる、そのことにお金を払うという考え方に、今後企業は慣れなければならないと考えています。

また、僕自身は知は個人ではなく、コミュニティに偏在すると考えている。
例えば、Perlの達人とJavaの達人が分断されているケースと同一コミュニティにいるケースはどうなのか。
分断された1は1のままだが、1+1は新たな価値を生み出すだろう。
そもそも、個人に知を偏在させるのは限界がある。
コミュニティは個人の限界を乗り越える。
そして、そのコミュニティを具現化する為の有効な場として、企業活動というものが存在していたりする。

もしかしたら、こういう状況で一番変わるべきなのは会社なのかもしれません。フリーランスをうまく使える会社が優位になるのは間違いないでしょう。やめていく人に仕事を頼める会社が強いのです。

同意。
というか辞めた人間を自社のポートフォリォに組み込もうと試みるのは企業として当たり前だと思う。

ただし、自社の根幹に関わるようなコアな技術であれば、
大事な部分は自社内でカバーできるように振舞うであろう。
なんでもかんでもアウトソーシングすればいいというものではない。
ベンダーやアウトソーシング業者に任せるのではなく、システムの舵取りを自分達で握る為にはそうすべきだと思う。