ITと労働組合

ITには「これぞ」という労働組合がない。
いやあるにはあるのだけども、組合員も少ない為か、旧来型産業のそれと比較すると、
十分な役割を果たしているとは思えない。

ところで海の向こうのシリコンバレーはどうなの?とちょっと調べてみたら、
こんな記事が見つかった。

シリコンバレーは元々、政治・労働組合に無縁だ。シリコンバレーに大統領が来るようになったのは90年後半からで、それ迄はいわゆるSIA (Semiconductor Industry Association)として、ダンピングなどの訴えを、政府に働きかけたり、技術系移民を増やすように働きかけをしたくらいであろう。そしてシリコンバレーに在るハイテク会社で、組合が有るという会社は今でも聞いたことが無い。トップの経営陣も東部の会社で働いた経験から、組合に好感を持たない人がいっぱい居ることと、組合を作る理由が無いからである。
ふむ。

労働組合という仕組み自体が地盤沈下しているという話もあるけれど、
やはり社員の生活を守る重要な存在ではあると思うし、
そもそもITのような新しい産業においてはあまり整備、活用が進んでいるとは思えない。

劣悪な仕事という印象が強まるのはあまりいいことでは気がする。
今後、人の集まりが悪くなるのでは?
これまではまだ比較的職業人意識の高い人達もいたのだが、そのうちにモラルハザードによる大障害が発生する気もするのだが。