ストック、フロー

成長する秘訣は、今の仕事を捨てて自分を変えることでも紹介されていた「千円札は拾うな」を買ってみました。 とりあえず3時間ぐらいで読破。

捨てる必要性について語った本なのですが、フローな考え方の本だなぁ、と。

ものの考え方にはストック・・・積み重ねにより大きな利益を得るっていうのもあって、ストック、フローのどちらをよしとするかはケースバイケースなのでしょうが、今の時代はフロー的なことが求められるのですかね。 公務員などではなく、民間を選んだ以上、ストックよりフローになるのは仕方のないことなのかなぁ、と。

ただ、エンジニア稼業というのはスキルの蓄積が実績として重要視されるストックな生き方を要求されることも多いかな。

ってか、最近はそうでもないのか。 新卒の学生がバリバリとシステム中枢のコードを書くこともあるわけだし。 オープンソース以降の流れはエンジニアのストック=>フローの質的転換をうながしているものと言えるのでしょう、きっと。 それが一方で残酷な局面(VBエンジニアの価値低下)を招いているのかなぁ、とも思うし。

あと「女性のほうが変化に強い」みたいに書いてあったけど、だとすると、今のWebって女性化しているってことなんですかね。 ブログなんてまさにフローの極みでしょ? 過去記事が照会されることっていうのも殆どないし、ブログサイトを変更する・・・自分の過去の日記を捨てるということに、どうやら女性ほどが躊躇ないらしいっていうのもそういうことなのかしら。

ちょっとSFじみた話。 もしブログのフローが全てストックに転嫁されればそれはそれですごいことになりそう。 あらゆる人々は先人の記憶を追体験することができ、そしてそれはブログの上では常に現在進行形であることだから、あらかじめそこにある人生としかなりえないのではないか。 過去も未来もなく、まるで「あなたの人生の物語」のように。