パイ潰し

続き。

「嫌儲」の心理と正義感、資本主義、あと転載について。 格差

色々と思ったこと。

なぜ今、格差なのか?ってことへの回答としての一例。 「右肩上がりの成長社会が終焉し、今後生活が豊かになるという希望をもてない人の割合が増えてきた。将来への失望が格差を生む」

経路による格差固定にしても、そういった意識の発現は、パイ(市場)が固定化してしまっているのが原因の一因であるだろう。 パイが拡大されなければ、格差意識は打ち消されない。 そして、清貧なだけでは市場は拡大されない。 清貧は市場を縮小する。 「額に汗水垂らして流す」は否定しないし、それは大事な仕事観だけども、・・・ってかね、それだけだと全員が沈没してしまう気がする。 (まぁ最近だと正社員化という企業による抱え込みがちょっと増えてきたという話もあるにはあるようです。これからは人材派遣より人材紹介だ、という話とか)

アフィ潰しが嫌だなぁと思ったのは、経路格差を乗り越える一つの手段(参入障壁低いし、時間があればできますしね)だった可能性もあり、・・・極論を言えばパイ潰しであったわけなのですが、「嫌儲」が働いてしまったということ。

まぁ、データの外部化をどこまで許容するか?というのは極めて難しい問題ではあるけどね。 この部分の試みは(ローコストな編集による経済活動、Web2.0がある意味そう)は、最近になってぼちぼち言語として語られるようになってきたことではあるし、ケースがあまりない。 本体が空洞化してしまうという危険性も以前としてあるし、それを抑える為のシステムも一般的に確立している、とは言い難いしね。 (或いは2chのクローンが出たりして。ただ「2chはコミュニティである」というのが本質だと思うのでそれは難しいかも。過去様々な掲示板がそれに挑戦して挫折したわけだが)

まぁ、この際、2chでもアフィリエイトサービス始めて、そこで出た利益を運用費に回すなりなんなりすればいいというのもあるだろうけど、それはそれで今の態度は「未来への競争相手を排除した」と反発が出るのだろうな。

ってことで、CreativeCommonsなレッシグ教授のスライドショー。 lessig_free_culture_japanese_1.1.swf