『ぼくらの』、『舞姫(テレプシコーラ)』

最近読んだマンガで印象に残ったもの2つ。 どっちも共通点は子供の世界の暗黒面を描いたものか。

ロボットものなんだけども、「地球を守って死ぬか」「地球と共に死ぬか」という二択を迫られ、12人の子供達が毎章1人ずつ死んでいくという過酷な話。 死という絶望を前に人はどうやって振舞うのか?・・・ってさ、自己犠牲美談なエピソードもあるけど、復讐とかそっちのほうが目にいっちゃうよな、やっぱり。 筒井康隆に『死に方』っていう強烈な短編小説があるけどそれを思い出した。 (ちなみに元ネタは『ザ・ムーン』っていう漫画らしいよ)

にしてもこの人の絵って生気の薄いキャラってことだと天下一品だなぁ。

「ぼくらの」とは違って日常を扱っている分、こっちのほうがリアルな陰だし、より嫌な感じかな。 人の不幸に対する他者の反応のイヤらしさがなんだかありそうな感じですごく憂鬱なんだ、これまた。